さて前回は

ユニット『高松虎の会』
が誕生したところまで書いていたと思います。
お酒の席での何気ない会話の中で
このような表現ユニットができることはそう珍しいことではないのではないでしょうか。
しかし、
このユニットは最初から大きな問題をはらんでいました。

一つは
高松よしのり氏の滞在期間が
一か月間しかないということ。


そしてもう一つは
演出をつけるべき井上ゴムが

週に1度か2度ほどしか稽古に参加できず

さらに本番の日もほぼ参加できないということ。


前者の問題で引き起こされることは
脚本の濃密さに対して
稽古日数・準備に関するすべてが足りないということでしたが、
細かいことは考えず、

とりあえず高松氏がセリフを
覚えようということになりました。

本番の会場や出演者も
練習しながら確保すれば

なんとかなるはずだということになり、

情宣にいたってはまったくできないけれども、

それもやむなし、となりました。


後者の問題に至っては一見前者よりも致命的なものですが、
そもそも演出が不在だと
表現は追及できないのかどうかを

みんなで検証しようという
考え方と気概に変わりました。

具体的には演出不在の日は役者たちが
自主的に稽古をし、

演出は来た日に一気に内容を整え、

次に来るまでに役者がクリアしておくべき課題を提案する、

という形式でやってみることになりました。


しかし、
いざ練習が始まると、
その大変さを思い知らされない日はありませんでした。
膨大な台詞の数、

解釈の難解さ、

それを表現することの難解さ、

そして助演の前では露骨に手を抜く
高松氏の癖の悪さ、

それらすべて演出がいれば早急に解決するかもしれない問題が次第に充満していき、
役者、助演ともに迷走を繰り返し、肉体、精神共に追いつめられていったようです。

しかし
少しずつ進むべき道が明らかになっていくにつれ、
稽古はとてもクリエイティブで楽しい空間になっていったようです。
それにちなんでキャストも少しずつ決まっていき、
最終的に高松氏の相手役は3人の役者による
トリプルキャストとなりました。

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最初に高松氏の相手役に選ばれた坂本ゴンタ。ポークパンダ三歳好きには言わずと知れた存在。

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次に選ばれたのは池崎友紀。プロの人形劇団の方です。

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最後に寺川長。彼の存在がこの作品の方向性を決定しました。

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稽古風景。高松氏、なかなか台詞が入りません。しかしこの役はおそらく彼にしかできません。

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急遽、生演奏が入ることに。演奏は超絶ギタリストのロキヒーア闇巫女。

演出の思い付きで、構成や内容がどんどん変わっていき、

それらが不思議に溶け合ってきたころ
本番になったわけです。
今回に関しても本番関係の写真は一切ありません。
ちなみに本番の3日間のうち、
演出がいたのは楽日のたった1日のみ。

いったいどのような作品になったのか、
本番は成立したのかどうか。
成立したとしたらいったいどのような工夫を凝らしたのか。
ぜひ、皆さん想像してみてください。



さて、引き続き実験ライブについて紹介します。
今回は12月中旬に発表された「ハム」という作品について

それが出来上がるまでの工程はどのようなものだったのでしょうか?


「女たちよ!」の上演中に、

井上ゴムに一本の電話がかかりました。

それは井上ゴムの飲み友だちである高松よしなり氏が

熊本に帰ってきた、というものでした。

彼は故郷は熊本ですが、

現在は東京で役者として活躍しています。

滞在期間は約一か月とのこと。

そこで、あれ?となりました。

実は井上ゴムは彼をモチーフにして一本脚本を書いており、

とりあえず・・・脚本を彼に送りました。


そして「女たちよ!」が終了して数日後に飲み会を開くことになりました。

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その飲んでいる時の様子です。ほろ酔いの高松よしなり氏。男前です。

何となく飲みながら、

井上ゴムが「あの脚本やりましょうよ」と声をかけると

高松氏も「うん・・・やろう」と返しました。



これが、
ユニット『高松虎の会』

が誕生した瞬間でした。


続く。





さて、今回は現在のポークパンダ三歳の活動の主になっている

実験ライブについて紹介します。

昨年11月と12月に立て続けに

「女たちよ!」「ハム」の2作品を発表しました。

さて、これらはどのような行程を経てできたものなのでしょうか?


まず「女たちよ!」について紹介します。

設定は「風俗の面接」でした。

ある程度井上ゴムの頭にイメージはありましたが、

最初にワークショップを行いました。

集まったのは井上ゴムが声をかけた俳優さんと

募集の文を見て申し込んできた方々が半分半分といったところ。

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こんな感じですね。

ワークショップ中に漠然としたイメージをすごいスピードで具体化していきます。

そして次に集まったときにはだいたいのキャストと、内容がある程度決定しています。

この2回目の集合でライブの日どりが決定しました。

約1か月後が本番となりました。
・・・さあ大変だ。すでに時間がない。

ちなみに1回目と2回目の間は実に7日程度。

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2回目の集合はこんな感じですね。

井上ゴムが惜しげもなく自分のイメージをメンバーに伝えていきます。

ちなみに実験ライブは基本台本はありません。
口頭で伝えられたシチェーションのみです。


それをメンバーがとりあえずやってみます。

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こんな感じ(全然何やってるか伝わりませんね)。

ちなみに今試行錯誤しているのは、本番で最もお客さんから支持された女子高生です。

そしてそのとりあえずやってみた表現に対して、

それを観た他のメンバー全員で・・・

ディスカッションします。
実験ライブでは、
全員で考える時間を最も大切にしています。

一人一人の考えが漏れなく作品に反映されていき、

「とりあえずの表現」が「作品」として急速に深まってきて来たころ、

音響スタッフや

追加で作品をより面白くするために呼ばれたメンバーが決定します。

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こんな感じ。
最初のワークショップからここに至るまでに約15日程度。

綱渡りと言われればその通りです。

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こんな感じで一緒に食事をとることも。

穏やかに話していますが、

お互いのことを全く知らない場合も多いです。

何せ即席で集まったメンバーですから。

こういったことも当然と言えば当然ですし、

不思議と言えば不思議です。


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さて、こんな感じでそうこうしているうちに本番です。

3枚目の写真は、なかなかの緊張感が伝わってくるのではないかと思います。

ワークショップからここまで実に1か月半未満。

本番の写真は、残念ながらありません。

ですから、ぜひどのような空間だったのか想像してください。

インスタントで創ったものは
丹念に創った料理に劣るのか?
いや創り方によっては勝らないのか?

これが実験ライブの大きなテーマの一つです。

はてさてどうだったのでしょうね。

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↓ ↓ ↓ ↓

県外からやってきた美人ゲストな二人。

本番を大いに盛り上げていただきました。

ポークパンダ三歳は高い頻度で県外からゲストを呼びますが、

常に外の血を感じる機会を持つことは

表現をするうえでとても大切なことではないでしょうか。


それでは。





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