タグ:ポークパンダ三歳


さて、引き続き実験ライブについて紹介します。
今回は12月中旬に発表された「ハム」という作品について

それが出来上がるまでの工程はどのようなものだったのでしょうか?


「女たちよ!」の上演中に、

井上ゴムに一本の電話がかかりました。

それは井上ゴムの飲み友だちである高松よしなり氏が

熊本に帰ってきた、というものでした。

彼は故郷は熊本ですが、

現在は東京で役者として活躍しています。

滞在期間は約一か月とのこと。

そこで、あれ?となりました。

実は井上ゴムは彼をモチーフにして一本脚本を書いており、

とりあえず・・・脚本を彼に送りました。


そして「女たちよ!」が終了して数日後に飲み会を開くことになりました。

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その飲んでいる時の様子です。ほろ酔いの高松よしなり氏。男前です。

何となく飲みながら、

井上ゴムが「あの脚本やりましょうよ」と声をかけると

高松氏も「うん・・・やろう」と返しました。



これが、
ユニット『高松虎の会』

が誕生した瞬間でした。


続く。





さて、今回は現在のポークパンダ三歳の活動の主になっている

実験ライブについて紹介します。

昨年11月と12月に立て続けに

「女たちよ!」「ハム」の2作品を発表しました。

さて、これらはどのような行程を経てできたものなのでしょうか?


まず「女たちよ!」について紹介します。

設定は「風俗の面接」でした。

ある程度井上ゴムの頭にイメージはありましたが、

最初にワークショップを行いました。

集まったのは井上ゴムが声をかけた俳優さんと

募集の文を見て申し込んできた方々が半分半分といったところ。

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こんな感じですね。

ワークショップ中に漠然としたイメージをすごいスピードで具体化していきます。

そして次に集まったときにはだいたいのキャストと、内容がある程度決定しています。

この2回目の集合でライブの日どりが決定しました。

約1か月後が本番となりました。
・・・さあ大変だ。すでに時間がない。

ちなみに1回目と2回目の間は実に7日程度。

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↑  ↑  ↑  ↑

2回目の集合はこんな感じですね。

井上ゴムが惜しげもなく自分のイメージをメンバーに伝えていきます。

ちなみに実験ライブは基本台本はありません。
口頭で伝えられたシチェーションのみです。


それをメンバーがとりあえずやってみます。

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こんな感じ(全然何やってるか伝わりませんね)。

ちなみに今試行錯誤しているのは、本番で最もお客さんから支持された女子高生です。

そしてそのとりあえずやってみた表現に対して、

それを観た他のメンバー全員で・・・

ディスカッションします。
実験ライブでは、
全員で考える時間を最も大切にしています。

一人一人の考えが漏れなく作品に反映されていき、

「とりあえずの表現」が「作品」として急速に深まってきて来たころ、

音響スタッフや

追加で作品をより面白くするために呼ばれたメンバーが決定します。

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こんな感じ。
最初のワークショップからここに至るまでに約15日程度。

綱渡りと言われればその通りです。

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↑ ↑ ↑ ↑

こんな感じで一緒に食事をとることも。

穏やかに話していますが、

お互いのことを全く知らない場合も多いです。

何せ即席で集まったメンバーですから。

こういったことも当然と言えば当然ですし、

不思議と言えば不思議です。


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さて、こんな感じでそうこうしているうちに本番です。

3枚目の写真は、なかなかの緊張感が伝わってくるのではないかと思います。

ワークショップからここまで実に1か月半未満。

本番の写真は、残念ながらありません。

ですから、ぜひどのような空間だったのか想像してください。

インスタントで創ったものは
丹念に創った料理に劣るのか?
いや創り方によっては勝らないのか?

これが実験ライブの大きなテーマの一つです。

はてさてどうだったのでしょうね。

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↓ ↓ ↓ ↓

県外からやってきた美人ゲストな二人。

本番を大いに盛り上げていただきました。

ポークパンダ三歳は高い頻度で県外からゲストを呼びますが、

常に外の血を感じる機会を持つことは

表現をするうえでとても大切なことではないでしょうか。


それでは。






さて、今回もポークパンダ三歳の紹介です。
いくつかある特徴の一つですが・・・

「公演の度に劇中歌(主題歌)を制作する」
というのがあります。
これにもさして意味はなく、こだわりではありません。
これまでたくさんのたくさんの曲が創られてきたわけですが、
唯一動画で上がっているものを紹介しましょう。
本番ではなく、それに向けての練習風景の動画ですので
歌詞も聞き取れないところがたくさんあるかと思います。
なので歌詞も一応書いておきます。
お暇でしたら口ずさんでみてください。
きっと楽しいですよ。
↓ ↓ ↓
 
第2回本公演「コタツのある部屋」より

  「おバカのうた」

作詞 井上ゴム 作曲 おがたひろのり

おバカ おバカ おバカの日常

おバカ おバカ おバカの日常
おバカ おバカ おバカの体操
おバカおバカ 
1,2,3,4!


(自意識に満ちた間奏)


楽しいことがなさげな世界でも楽しげ

 (ビールがおいしいですわ!)
笑えないことばっかりの会社でも笑える
  (HAHAHA!)
女性にね 何度もね 潰されても動いてる
  (ギリギリね?)
子どものね 親権めぐって元妻と裁判
  (負けましたわ!)
借金取りが 昨日も来たよ
  (お金は大事ですわ!)
原因不明の 睡眠障害だ
 (ねえ、どこまでが夢?)


(語り)

知りたくはなかった 

想像以上に世界はぐちゃぐちゃですわ 

だからだから

だからこそって話でしょ?


(自意識に満ちた間奏)


今日も股間のタンポポを飛ばそう

心の春先を狙って飛ばそう
同じような路地裏で
同じ顔の花が咲いていても
同じような花たちが同じタンポポ飛ばしても
 (ヒューヒュー!)
同じ苦しみが待っていてもても待ってても
ビールのうまさはきっと変わらない
 (あれって苦いよね?)


おバカ おバカ おバカの国を

おバカ おバカ 創りましょう

おバカ おバカ おバカだけの

おバカ おバカ 花畑

おバカ おバカ おバカたちの

おバカ おバカな笑い声が

おバカ おバカな世界の歪み

いつかどうにかするだろう  





 


 



 



 



 



 



 


さて、今回もポークパンダ三歳のことを紹介していこうと思います。

いくつかある特徴の中の一つに

「公演の宣伝PVを制作する」

というのがあります。

はっきりいってPVを撮ることが宣伝になっているかと言われれば・・・・

それは謎です。

しかしそれでもなぜ撮るのかと言われれば、それは井上ゴムが                                                       

映画などのPVをこよなく愛しているから、


ということと、                                                                                                                                     

いつか映画を撮りたいと思っているから


という二つに集約されるのではないでしょうか。



ポークパンダのPVは広い意味ではギャグです。

いろんな映画のPVの『それっぽい感じ』がこれでもかと詰め込まれていますので

観る方々には『うわああそれっぽい!それっぽいよお!!』と笑っていただければと思います。

あ、映像は割と真面目に撮っています。

前述しましたが、

もう少しステップアップしたら作品撮りにチャレンジするという目標もあります。

ちなみに撮影機材は、スマホのみしか使用していませんが

「スマホでカンヌに!」

というのがチームの合言葉になっています。

これはは2パーセントくらい本気らしいです。


それでは、今までの公演PVを紹介していきましょう。
↓  ↓  ↓


第一回本公演「ハゴク」より
これはもう、長い。ひたすら長いです。
もはやPVでも何でもないですね。
しかし初期衝動は一番詰まっているのではないでしょうか。





番外ライブ「まるくなるとき2」より
これは突然の撮影になったのにもかかわらず、
主演の二人ががんばりました。
全体を通して謎のフランス映画風味ですが、
実は単純に井上ゴムが女子に対して今までできなかったこと、
やってみたいことのすべてをこめただけなのではないか、という説もあります。




番外ライブ「まるくなるとき2」より バージョン2
全体的に手は抜いてあります。
結構気持ち悪い感じもしますね。





第二回本公演「コタツのある部屋」より
この撮影はすごくお金と手間がかかりました。
電車の中から外を映す時に、思うように対象物が画面に入らなかったのです。
結果、何度も電車で往復し、撮り直しました。
技術も少しずつついてきているのを感じたのもこのころ。
主演女優二人の表情にこだわっています。





第二回本公演「コタツのある部屋」
ちえみバージョン

飛び入りキャスト、黒木千恵美のために撮りましたが、
全編を通して井上ゴムの趣味が入ってしまいました。
このPVの出来が、のちにいろんな厄介ごとを連れてきましたが、
これは後述します。




第二回本公演「コタツのある部屋」
大畑バージョン

県外ゲストの大畑佳子のために撮ったものですが、
即席にしてはなかなか不気味な出来なのではないかと思います。
インタビュー?に答えている彼女は、演劇の公演が終わった直後に
楽屋から抜け出しての撮影でした。



ユニットゴム池「無知と笑み」より
いろいろ撮りつづけて、これが一番PVっぽいと言えるでしょう。
ようやくここまで来た、という感じ。
ちなみに井上ゴムが横に侍らせている可愛い女の子二人は
一般公募でいらした素人の方で、監督の風貌を見て
「わたしたちは今からAVに出演させられるかもしれない」
と相当警戒していたそうです。
本作と主人公の「ちえみ」は
先ほど出したPVでのキャラクターを膨らませて出来上がったものです。



ポークパンダ三歳はこの他にも遊びで作った映像がいくつかあるので
探してみてくださいね。
それではまた。

どうも。

まずは紹介をさせてください。

えー・・・

「ポークパンダ三歳」は
画家・イラストレーターのナカムラ佳子と
パフォーマンサーの井上ゴムから始まった
期間限定ユニットです。


音楽、建築造形、写真、絵画など

様々な技能を持つものたちと一つの作品を作り上げ、

しかも一つのジャンルで縛られないという「多技能集団」を目指しました。

コンセプトはたった一つ。

「どんなジャンルであれ、
人間をリアルに描き出すこと」


ここ三年は、代表である井上ゴムの特性を活かした演劇公演が主で、

合間を縫って

絵本製作や、

映像作品制作、

造形のプロデュース、

またダンスカンパニーと提携して詩を提供する、

などの活動を行ってきました。

現在ですが・・・

もともと気まぐれだったメンバーたちは

いろんなところで個人で好き勝手やっていますので、

しばらく集団としての作品作りはありません。

井上ゴムが県内外の俳優や豊かな人材を定期的に集め
実験的なパフォーマンスをしているというのが主だった活動です。

ここでちょっぴり、活動写真などを紹介
↓ ↓ ↓
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「100万回生きたねこ」より
読み聞かせと生の音楽ライブ、そして粘土を使った身体表現の三つを融合させました。




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実験ライブ「山羊煮2」より
ラブホテルの廃墟に集う男女を描いたオムニバスでした。
奇妙な世界の中で、浮き彫りになる人間のリアリズムを辛辣かつコミカルに表現しました。



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実験ライブ「まるくなるとき2」より
繰り返される日常 徐々に固まっていく「死」のイメージ
その中でもがく男女の生命力を描きました。


はい、今日はこの辺で。

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